私とアイドルと鈴と

みんなちがってみんないい

ハタチ

記念日に自分語りをさせてください。

自分のブログだし、いいよね?

わたしの人生の半分はNEWSというアイドルによって形成されてるからさ。

記念日ぐらい彼らとの思い出を語りたいと思います。

 

 

 

出会いは2012年。

4人で再始動してチャンカパーナをリリースした少しあとぐらいだと思う。

当時まだ小学生だったわたしは、それまでとにかくジャニーズと言えば嵐で、初めて自分の意思で買ったCDも嵐の"僕の見ている風景"だった。

別にジャニーズという組織自体にそこまで興味は無かったし、他のグループも名前と有名な曲を知ってるぐらい。

そんなわたしがNEWSを知ったキッカケは、仲良くしてた友達2人がいつの間にかシゲアキ担と増田担になっていたこと。

当時の自分は人数が減ったことをかろうじて知ってるぐらいの知識量だから、2人がNEWSの話をしても最初はポカーンって聞いてたんだけど。

やっぱり仲良し3人組のうち1人だけ話題に参加できないのはつまらないから、なんとなく直感で「この4人の中だったら手越くんが好きかな」って言ったのがはじまり。

別にビビっと何かを感じたわけでも、一目惚れしたわけでもなかった。

ただ友達と話を合わせたくて見るようになったアイドルのことを、かれこれ人生の半分くらい追いかけているんだから不思議なもので。

そんな訳で、NEWSとの出会いはわりと平凡なものでした。

 

 

 

そこから少しあと、初めて見たNEWSの円盤は"美しい恋にするよ"。

初見のライブにしてはチョット重ため。

当時4人の円盤ってそれしかなかったから仕方ないんだけど。

この円盤を観たときには既に、NEWSのことも手越くんのことも結構好きだったと思う。

ドキドキしながらディスクをセットして、再生ボタンを押して。

開演前の会場がカウントダウンと共に湧き上がっていく映像を、食い入るように見たことを覚えてる。

オープニングで登場した手越くんの、客席を見渡す表情があまりにも愛に溢れていて。

とにかく綺麗だと思ったし、彼にこんな表情をさせられるファンを羨ましいとも思った。

誰よりも笑っていて欲しいし、幸せでいて欲しい。

親にも「熱しやすく冷めやすい性格」と言われた自分が、珍しく温かいまま大切にしていた感情だった。

いつの間にか毎年見てたカウントダウンも嵐よりNEWSを追うようになって。

どうせ飽きるだろうとしばらくファンクラブには入れて貰えなかったんだけど、あまりにも毎日手越くんとNEWSの話をして、クリスマスにはゲームでも流行りのオモチャでもなくNEWSのファンクラブに入りたいってサンタさんに頼んだものだから。

中学に上がった頃、お母さんがこっそりファンクラブに入ってくれていた。

2015年の春に行われたツアー"White"の申し込み期間、ファンクラブに入会したことを知らないわたしの元に届いた封筒。

いまじゃスマホで申し込みができる便利な時代だけど、手書きで東京ドーム公演を申し込んだときのあの胸の高鳴りは何にも変えられないんだと思う。

 

 

 

初めて手越くんに、NEWSに会った日。

2015年6月13日。東京ドーム。

正直、いままで参戦したライブの全てをハッキリとは覚えていないけど、この日だけは何年経っても鮮明に思い出せるんだよね。

天井席で双眼鏡も持ってなくて、それでもすっごくすっごく楽しくて。

あの日、トロッコで外周を回ってた手越くんがドームのいちばん上までめいっぱい手を振っていたのだって、目を閉じたら瞼に浮かぶくらい。

目に映る全てがキラキラしていて、家に着いてからもずっとドキドキが止まらなくて、夢でも会えるんじゃないかってグッズタオルを握りしめながら眠ったことも覚えてる。

それから今日までずっと、沢山の夢を見せてくれたから、わたしは今もジャニーズの創るエンタメを好きでいるよ。

 

 

 

画面越しに出会ってから、初めて東京ドームで同じ空間を共有してから、気がついたらそれなりの時間が経って、そりゃあお互い変わったこともいっぱいある。

あのとき、TLという狭くて広い世界の中だけでも数え切れないほどの傷を目にした。

外の世界に飛び立ってしまった彼も、NEWSという船を守ってくれた彼らも、応援してきたファンも、みんな色んなことを考えて、傷付いて、傷付けて。

それでも未だにNEWSのことが大好きで、手越くんのことだって大切だと思ってるのは、それだけ貰ったものが沢山あったから。

まだまだ短い人生の中で、何度も救われてきたから。

 

 

 

先日、20周年万博の幕開けに立ち会わせて貰いました。

NEWSが登場したとき、彼らの思いやりと努力を肌で感じて、ひとつひとつ音を奏でるたびに色んな思い出が蘇っては溢れてを繰り返して、涙が止まらなかった。

プレッシャーと戦いながら受験勉強をしてたときも、悔しくて泣きながら歩いた部活帰りも、何気ない毎日の生活も、ずっとずっとNEWSがそばにいてくれた。

歌い方も、生き方も、わたしはNEWSからたくさん教えて貰った。

決して上手ではないかもしれないけど、それでも今日まで胸を張って幸せに生きてきたと言えるくらい、わたしはわたしの"好き"に自信がある。

わたしが大声で「幸せだよ」って叫ぶことができるように、NEWSにもずっと幸せでいて欲しい。

3人だけじゃなくて、NEWSに1秒でも1ミリでも関わってくれた全ての人に感謝と愛を伝えたい。

辛いときは共に笑う覚悟でいるけど、できれば心から笑える日が続いて欲しい。

輸血みたいにわたしの幸せを譲れたらいいのにと思うけど、その幸せも結局NEWSから貰ったものだから笑っちゃうよね。

せめて、精一杯の感謝が届きますように。

 

おめでとう。ありがとう。

 

じゃあまた、東京ドームでね。

最後のナンバー、ルーザーヴィルが始まる

自担(瑞稀くん)と自担のメンバー(克樹くん)が出演するということで、「ミュージカル ルーザーヴィル」観劇してきました〜!!

当初の予定より回数が増えてしまうぐらいには楽しかったし好きな舞台だったので、久しぶりに感想ブログです。というかブログサボりすぎ。

記憶を頼りに、相変わらずの自己流解釈ですが、よろしければお付き合いください。

あ、ネタバレしかしませんので!何卒!

 

 

 

 

 

1971年のアメリカが今回の舞台。

"負け犬"の名がついた「LOSERVILLE」で暮らす、夢見る高校生のおはなし。

今回の軸はやっぱり"夢"とか"未来"かな〜と思ってて、これからを担う若者たちの青春をフューチャーした作品…っていう解釈で合ってますかね?

そんなストーリーの中で、台詞や歌詞や演出に込められている(かもしれない)意味とか思いを、自分の感性や他の人の感想を参考に考察してみました。

 

まずひとつ特徴的だったのが、歌うシーンで"ハンドマイク"を使うこと。

ミュージカル舞台もミュージカル映画も、歌唱シーンって非日常的な要素が含まれるじゃないですか。

自分の心情を突然でけえ声で歌い出したり、状況説明や会話をメロディーに乗せたり、現実世界でやったら普通に変な人だし。

そういうストレートプレイとはまた違った表現をより際立たせた、あえて歌ってることを強調した演出なんだろうなと。

同じミュージカルでも、「手紙」みたいに(また手紙の話…)ストーリーに歌を溶け込ませる表現とは違って、これはこれで面白かった。

1幕のホリーの母親が「引っ越しの準備できたの?」って言いに来るシーンでホリーが咄嗟にマイクを背中に隠してたり、2幕のルーカスがマイケルに突き飛ばされるシーンでマイクが床に叩きつけられる音(キーーンってやつ)が意図的に含まれてたり、ストーリーにマイクの存在が介入してくる感じがひとつの表現として個人的には好きだったかな。

 

母親の流れでもうひとつ特徴的な演出、"大人"だけが人形なのも凄く不思議だった。

それもまた、ちょっと奇妙な感じの大きな人形で。

ひとつ仮説としては、"子供"と"大人"の区別をハッキリさせるための演出だと思いまして。

多分やろうと思えば生身の人間でもできたと思うんですよ、キャストの人数が足りないとかでは無いだろうし。

じゃあなんでわざわざって考えると、明確な違いとしてはやっぱり大人であることで。

マーヴィンが進路指導のときに「先生(大人)は子供の夢を踏みにじり未来への道を狭める」みたいなニュアンスのことを言うのもあって、この作品における子供から見た大人の具現化とも取れるかな〜とかも考えてみました。

自分たちとはどこか違った生き物で、少し奇妙で怖い部分もあるみたいな。

わたしが学生だったときも、大人って自分とは違うトクベツなものに見えていた気がする。なんとなく。

これに関しては色々受け取り方があると思うし、もしかしたらパッと見て高校生の彼らと見分けられるようにってだけかもしれないけど、こういう意味が込められてたら面白いよねっていう考察厨なりの楽しみ方です。

こればっかりはなかなか答え合わせの機会も与えられないから、受け取る側の自由ってことで…

 

次は…劇中歌の話をしよう!

劇中歌は原作と同じメロディーで、歌詞の意味もそこまで大きく外れてるってわけでも無さそう。

ニュアンスが少し違ったりするのは、日本人が観ることを想定した文化や言い回しの擦り合わせだと思うので…

と言っても英語はあまり得意では無いから、原曲から読み取れる歌詞にも限界があるんだけど。

まあそんな中でも、好きな歌とか印象に残ってる歌をいくつかピックアップしてみます。

 

表題曲とも言える「ルーザーヴィル」(今回は日本語Ver.のタイトルで表記)から触れようかな。

同じメロディーで違う歌詞を歌うのって心情や状況の違いや移り変わりを表現するミュージカルではよくある方法で、この曲もまさにそれ。

1幕の終わりでは

夢じゃない

もう負け犬じゃない

ルーザーヴィル

平凡な日々にグッバイ

振り返らない

過去は捨てちゃえ

だって君がいれば

もう勝ち組ルーザーヴィル

って歌ってるんだけど、2幕の終わりでは

夢じゃない

負け犬でもいい

ルーザーヴィル

平凡な日々にグッバイ

振り返らない

前に進もう

勝ち負けなんて関係ない

ここがいちばんルーザーヴィル

って歌ってるんです。

「負け犬でもいい、過去を捨てるわけじゃなくて前に進もう」っていう登場人物それぞれの心情の変化みたいなものがこの歌詞には込められていて、特大ハッピーエンドに相応しい終わり方。

10年一緒にいた幼馴染のルーカスがマイケルに相手して貰えなくなるのも「過去は捨てちゃえ」って歌詞に繋がってると思ったので、最後その歌詞が「前に進もう」になることでかなり救済されました。

あとは同じ1幕でもルーカスが歌うとまた違ってきて

おしまいだ

俺の物語はどうなんの

書き直させてよ

なぜこうなった

君の笑顔が

頭から離れない

叶わない夢見る

俺は負け犬ルーザーヴィル

という感じで、とても前向きとは思えない切ない歌詞に。

親友だし自分でジャンケンしようって言ったし応援するって決めたし…でもやっぱ無理…って思い始めたらもう止まらないよね。

自分の好きな人が友達と付き合うなんて学生の恋愛あるあるだし、起承転結の"転"を担うキーパーソンということを抜きにしてもルーカスのこの心情は妥当というか。

同じ事象(マイケルとホリーが付き合う)に対しての感情の違いを同じメロディーに乗せるとかいう、ある種残酷なこの表現がたまらん。

あと個人的にルーカスのソロパートで「ひとりにしないで、どうか」って歌うとこ、心がギュッとなって苦しいけどとても好きです。

 

同様に1幕と2幕で共通して歌われる「落ちこぼれ」も帰りに口ずさみたくなる曲。

歌詞にパンチが効いてるというか、客席の大半がオタクで構成されてる舞台でこの歌詞は死人が出るよ…みたいな曲でもありますね。

存在価値もない

ゴミも同然のオタクたち

惨めな奴だ

何もかも上手くいかない

哀れな人生

構う価値もない

君たちがくすぶってる間に

幸せな家庭を築けば

給料も右肩上がり

君たちみたいな

落ちこぼれとは程遠いな Yeah

Yeahとか言ってる場合ではない。

何が怖いってさ、なにひとつ否定できないのよ。

少なくとも自分はこれに当てはまるタイプの"オタク"だと思ってるので。

まあそれはさておき、何度も出てくる「落ちこぼれとは程遠いな」という歌詞、1幕と2幕で対象が変わるんですよね。

1幕ではエディを筆頭にしたクラスの陽キャ軍団に対して、2幕ではマイケルやルーカスたち、つまりゴミも同然とまで言われたオタクたちに対して。

結局みんな落ちこぼれなんかじゃないという、これまたハッピーなエンディングで気持ちがいいね。

なんとなく、昔より今の方が世の中にオタクという種族が認められつつある現実世界とリンクするような気もする。

最近はオタクであることをステータスにする人もいるらしいですよ。

オタクが世界を変えるってのもあながち間違ってない気がするのは、自分もまたオタクだからかな。

 

「ホリー、俺と」はルーカスのソロ曲。

まさか克樹くんより先にルーカスのソロ曲がこの世に生まれるとは思いませんでしたよ。

この曲もまあ、切ないというか苦しいというか。

俺の彼女になってホリー

二人を見るのは辛い

手助けしなけりゃ

友達のままでいれたのに

ねえ、ホリー

あんなクズなんかとじゃなくて

俺と一緒になろう

ホリー、俺と

幼馴染の親友のことを「あんなクズ」とまで言わせてしまったのって、マイケルがホリーと付き合ったからという理由だけではないんだよね。

ボーリングもカフェも映画もひとりぼっちとか普通にわたしでも泣くし。

断られるならまだしも、約束してたのに来なかったらそりゃあ吐くまでポップコーン食べちゃうよ。

ちなみにこのシーンの「吐いた、ガチで」と「犬もひとりで散歩行くようになるかもな!」って台詞がアメリカっぽいなと思いました。余談です。

話を戻すと、フランシスやマーヴィンも含めルーカスの周りがみんな充実して自分がひとりぼっちになったから、その寂しさを手っ取り早くマイケルのせいにしとこうみたいな。

幼馴染だからこその甘えみたいなのもある…多分。

最後にレイアと良い感じになるのも、ホリーが欲しいという気持ちから寂しさを埋めてくれる"誰か"が欲しいに変わっていった結果だと思うし。

あと普通に失恋したとき優しくされると惚れやすいっていう恋愛あるある。

そんでこの曲、後ろに青い薔薇が咲いてから散っていく映像が流れてるんだけど、花言葉が「夢叶う」の青い薔薇が散ってしまうことにも意味を見出して切なくなってました。

マイケルは自分の夢であり好きなことであるコンピューターがきっかけで女子と上手くいったのに、ルーカスの女子ウケ狙った本は出版部にも持って行って貰えないんだから…

 

ここまでかなり長々と演出やら歌詞やらについて語りましたが、最後にちょこっとマイケルとルーカスとホリーについて。

マイケルはオタク4人の中でも少し違って、SFも好きではあるけど何よりもコンピューターに熱を注いでて、それ故に3人には通じない話もあった。

「ホリーが来るまでは孤独だった」というセリフがあるように、どこかで共有できる人がずっと欲しかったんだと思う。

一方ルーカスはみんながいれば周りに何言われても平気だと思ってて、なんならちょっと周りを見下してる瞬間も垣間見えて、だからこそ安心材料が離れていくことで不安になった。

「マイケルが独り立ちしたぞ」って喜んだのも、本心だけどちょっと面白くなかったんじゃないかな。

マイケルにとってホリーは"孤独から救ってくれた人"だけど、ルーカスにとっては"孤独の原因になった人"なのかな、結果的に。

こういう人間関係もまた学校という集団にいるからこそで、高校生にスポットライトを当てた作品というのを改めて咀嚼できました。

そう、これ高校生の話なんだよね。

友達も恋人も夢も欲張りたい高校生の青春が描かれているからこそ、その道を通ってきた我々には親しみやすいのかな…なんて。

あとやっぱり、なんやかんやみんなハッピーで終わるミュージカルは多幸感が凄い。

「未来って明るいのかも」と思わせてくれる作品でした。

生バンドも素敵だったしまだまだ好きなとこは尽きないですが、この辺で一旦締めましょうかね。

 

Welcome to LOSERVILLE‼️

青春POP ROCK『ルーザーヴィル』ダイジェスト動画 - YouTube

振り返って、前を見て

東京ドームに来たことは何度かあった。

Sexy Zoneのライブを見たことも何度かあった。

でも、どんなに願っても、東京ドームに立つSexy Zoneを見ることはなかなか叶わなかった。

いつかは、あの場所に。

どこか自信を持てずに不安になった日もあったけど。

この目標だけはアイドルもファンも共通して掲げていた夢だったと思う。

 

 

 

2022.12.16〜17

そんな夢が叶った日。

会場を見渡すと、ひろいひろいドームいっぱいにペンライトの海が広がっていて。

やっぱりこの景色が好きだと思った。

 

わたしは浮気性だから、他のグループのライブにも沢山行くし、最近はJr.なんかにも手を出しちゃって。

セクゾ担のフォロワーには「もうセクゾの熱は冷めちゃったんだと思った」なんて言われる始末。

まあたしかに、ツイートが減ったりテレビとかYouTubeとかの供給を全部追ってそれに対してアウトプットするっていう機会は減ったと思う。

でもわたしにとってそれは、無我夢中で必死に情報をかき集めて愛を叫んでってしなくても、Sexy Zoneというグループのことを大切にできるなっていうところまできてるってことなんだよね。

もちろん拡散した方が良かったりするものもあるから、フォロワーがTLに流してくれたものは気付いたらRTするようにしてる。

でもほんとにそれくらい。

毎日Sexy Zoneのこと好きだよ、中島健人っていうアイドルが好きだよって発信しなくても、自分の中でそれは揺るぎないものになったんだなって。

これは今回のドームで改めて落とし込めた感情。

 

わたしにとってはこのぐらいの、表面のマグマが時間をかけて冷え固まって、それでも奥底でまだマグマがぐつぐつ燃えている感じがアイドルとの理想の距離感だったりするんだよね。

もちろんハマりたて特有の「これ好き‼️」「あれも好き‼️」「ねえみんな聞いて‼️」って常に噴火状態のときも青春ぽくて楽しいんだけど。

 

 

 

あとは、少し前にふせったーでも触れた内容をまとめてもう一度書かせてね。

東京2日目の聡くんの挨拶で「僕からジャニーズを、アイドルを取ったら何も残らないんです」って涙ながらに話してたとき、当たり前にこちらも号泣だったんだけど、そのときに思ったこと。

 

わたしは薬が無いと現場に行くのもキツい日があったり、朝から体調不良でベッドから動けないとか、いざ家を出ても電車で苦しくなってとかで大学行けない日が結構ある。

たまに自分が社会に適合できないことが悲しくなったりするんだけど、やっぱりオタクしてるときって生きてる気がするし、生きたいと思えるんだよね。

わたしはこのために生きてるから、自分からアイドル(を応援すること)を取ったら何も残らないなっていうのはこの頃ずっと考えてた。

聡くんのこの言葉がどういうニュアンスで、どういう意思で届けられたか、どう受け取るべきなのか。

それは人それぞれの解釈でいいと思うんだけど、わたしは逆にアイドルでいる限りは聡くんが聡くんらしく生きていけるんだと思って、じゃあわたしも堂々と好きなことを生きる糧にして良いんだって思えたんだよね。

正直最近は大学もまともに通えてない人間が就職できるか…?とか不安になったりもしてるけど、何かひとつ軸があれば他に何も残らなくてもなんとかなるかもしれないって希望を貰ったんだよね。

いまはそれがアイドルを応援することだけど、今後違う軸が見つかったら朝顔みたいにそこにつるを巻きつけて伸びていけるんだと思うし、とりあえず頑張りすぎずに頑張ってみようと思った。

 

プレッシャーにはなりたくないんだけど、わたしにとっての軸であり光は聡くん、Sexy Zoneを含めたアイドルのみんな。

いつもありがとう。

他に何も残らなくたって、聡くんはこんなにも人を幸せにしているんだから、それでお釣りがくるぐらいだよ。

アイドルでいたいと思ってくれている間は好きなだけステージに立っていて欲しいし、スポットライトを浴びていて欲しい。

何も残らないんじゃなくて、聡くんの持ってるもの全てがアイドルに還元できちゃうだけだから、いつかの遠い未来でアイドルを卒業する日が来たとしても、両手に有り余るくらいのものがアイドルという経験から返ってくると思うんだ。

 

 

 

初ドーム。

収穫も反省もいっぱいの公演だったかもしれない。

ただ、ペンライトの海を見てあの最年長が涙ぐむぐらいなんだから、わたしたちにとってはこれ以上ない最高のライブであったことに変わりはないよ。

まっしろくて大きな憧れのドームは、綺麗で儚くて夢がいっぱい詰まってて、宝箱みたいにぎゅっとそっとしまっておきたくなっちゃった。

 

 

 

こんなに願われたドーム公演、なかなかないよ。

満を持してって感じでかっこいいじゃん。

ジャニーズの秘密兵器、Sexy Zone‼️

まだまだでっかい夢追いかけようね🌹

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Nine Strawberries

19歳おめでとう。

 

なんと、出会って10年が経ってしまいました。

時の流れって早いですね。

あの頃とは変わったことがいっぱいあるけど

お変わりないですか?

 

先日、埼玉にお邪魔しました。

すっごく、すっっっごく

それはもう毎日思い返すくらいには

楽しい時間でした。

音、光、振動

贅沢過ぎるフルコースで

美味しい音楽、ご馳走様でした。

 

去年のSTORYは

もう1人いたはずのNEWSを見ていて

ぽっかり空いた寂しさはあったけど

忘れられてない、無かったことにされてない

そんな安心感もあるような空間でした。

大空へ飛び立った彼を好きだった私のことも

まるごと救ってくれてありがとう。

 

今年の音楽は

3人が3人のための音楽を創っていて

わたしにとっては

4人を大切にしながら

新しく3人のことも好きになっていいんだ

そんな風に思えた空間でした。

 

まだ思い出すことはたくさんあるし

泣いちゃう夜もあるし

聞こえるはずのない声が聴こえる日もある。

よっつめの音がある音楽も

よっつめの音がない音楽も

今なら心から好きと言えます。

弱くてもいいよって

忘れなくてもいいよって

迎え入れてくれたので。

 

これからどんなカタチになっても

誰かが歌い続けてくれる限り

わたしも一緒に歌わせて欲しい。

 

ドレミソ ドレミソ ドレミ

 

ね?上手に歌えてるでしょ?

大好きな人が教えてくれたんだ。

2022.4.2

今日は4月2日。

何の日かわかりますか…❓

 

そうです‼️

嶺亜さんのお誕生日‼️‼️

 

おめでとうございます~~~🎉

 

もう25歳になるんだ…

あんなに可愛いのに25歳…❓

もしかしたらタイムリープしてるのかも🤔

不老不死の可能性もある⁉️

 

まあおふざけはここまでにして笑

 

DREAM BOYSで出会ってから半年。

アイドルとしても、1人の人間としても、素敵な人だな〜って毎日思ってます。

 

負けず嫌いなところも、メンバー想いなところも、痺愛のためにって言ってくれるところも、全部ぜ〜んぶ大好き🥲

これからもずっと、そのままの嶺亜さんでいてくれたら嬉しいな〜

 

大好きで尊敬してる嶺亜さんが素敵な1年を過ごせますように…

これからもずっと応援してます‼️

 

25歳の嶺亜さんにも沢山会えますように…💭

2021年総括

あっという間に師走となりましたが、2021年も残りわずかということで、今回はジャニオタとして今年1年を振り返ってみようかなと思います。

恐らく…というか確実に、今日までのオタク人生で最も現場に通った1年であり、推しが増えた1年なのでね。

色々と記憶を呼び起こして!書きたいと!!思います!!!

 

 

 

 

 

1月

カウコンを観ながら地元のオタクと年越し、ハッピーニューイヤー。

そして新年早々格付けの風磨くんを浴びて死にます。(注:中島担)

で、VS魂に勝利くんの出演が決定し、伝説のパン食い競走がこの世に爆誕

そしてOneST配信を観てるのが5日ですね。

年明けて5日で既にこんな多忙なんだ…オタクすげえ…

勝利くんのドッキリGPデビューも1月だ!!(☆u∂) ゆるせない!

「書けないッ!?」の放送も1月スタートですね…もうそんな前のドラマなのか…

 

アレ…?このままのペースだと終わらない……?

ちょっと駆け足で進みますね。

 

 

 

2月

RIGHT NEXT TO YOUのMVが公開されたのが2月かな?

オタクの癖詰め込みました!みたいなMVで、しかもダンサブルと言うトンデモ曲。

ポプステの円盤も発売されてるし、これまた供給の多い月だな…

2月は特に現場も無く穏やかな方だったかもしれない。

 

 

 

3月

キマシタァ!!(CV.今野大輝)

3月は10THとLET'S MUSICのリリースという散財月間ですね。

やっぱり世の中、オタクが経済を回してるんですよ、マジで。

Sexy ZoneもNEWSもツアーが始まって、NEWSは26日の横アリに無事入ることができました。

しかもセンステ前の3列目?4列目?という鬼のような神席を引き当てる始末。

マジで当ててくれたフォロワーには感謝しかない…

もうこれ以上の席を引くことはないだろうな〜(フラグ)

やっと地方のオタクにも会えたりして、約3年ぶりの現場にもう大興奮。

現場主義オタクなので現場はやっぱり心が潤いますね、アイドルって凄い。

そしてこの頃、ドームの近くにあるローラースケート場でフォロワーとHiHi Jetsごっこ(?)をしていますね。

まだ沼にハマるほどでは無かった…ハズ。

そんなこんなで新学期。

 

 

 

4月

加藤シゲアキさんの舞台、モダンボーイズを観劇したのが15日。

高校生までは金銭的にもスケジュール的にもツアーに1回行けたら良い方だったんだけど、大学生になって少し余裕ができたので舞台にも行けるように…

とか言ってる場合じゃないくらい秋に通いまくるんですが、それは後ほど。

ジャニーズに関わらず舞台観劇は結構好きな方で、ストレートプレイもミュージカルも、とにかくナマモノが刺さるんですよね。

ドラマとか映画は何度繰り返して観ても同じもので、何回もカットを重ねて作品を作り上げるじゃないですか。

もちろんその良さもあるんだけど、舞台ってその日その時で雰囲気が違ったり、言い回しや身振り手振りが違ったり、たまにはセリフを飛ばしたり噛んだりもして、全く同じものが無いんですよ。

その良さを改めて浴びることができて、とても良い舞台でしたね。

滅多に人前で泣いたりしないんですけど、まあ私情というかNEWSに対しての感情がデカかったときなので余計に、最後は拍手しながら大号泣でしたね…

あとは、ジャにのちゃんねるが4月かな?

結構前なんだね、そうか、横アリに来てたもんね。

横アリの話、しますか。

 

 

 

5月

実は(?)ここに来て初めてSexy Zoneのライブに入りました。

2日の昼公演、今年2度目の横アリ。

そして16日の夜公演、新潟にも行ってきました。

ドロ刑で気になってrepainting円盤を買い、PEACH!で完全に堕ちたオタクなので、なかなかツアーには参加できてないんですよ。

PAGESは最後の大会と期間がドンピシャだったので、部活帰りにそのまま横アリ寄ってグッズだけ買いました…

で、話を戻しますね。

円盤はもう擦り切れるぐらい観てたんですけど、やっぱり生で浴びて思ったことは演出が最高だった。

これずっと言ってるんだけど、NEWSの演出が好きな人はSexy Zoneの演出も好きだよ。

今回は周年だからそこまでコンセプチュアルではなかったけど、それでもSexy Zoneというひとつの物語を読んでるみたいで、世界観というかツアー全体の軸がしっかりしてるなとオタクながらに感動しました。

なんて言ってる間に折り返しの6月に突入…

 

 

 

6月

何があったかな〜と思って色々見返してたら、このときにDREAM BOYSが発表されてるんですね…

シルエットが発表された瞬間、ふまじゅりが!?まさか!?とTL大パニックだった記憶。

この舞台がきっかけで増えてしまった推しの話は、後にゆっくり語ることにしましょうね。

あとはかのきれとイタ恋のプロモーション期間というぐらいで、比較的落ち着いた期間だったかも。

 

 

 

7月

とにかく夏ドラマが忙しかったね。

珍しく溜めずにほぼリアルタイムでドラマを追えた期間かもしれない…

かのきれはバイト終わってから追いかけて、イタ恋は起きてリアタイして、これわたしにとって快挙なんですよ。

これが"ふまけんの力"ってワケ。

HiHi JetsYouTube生配信も7月ですか?

ちゃっかりしっかり見た記憶がありますね。

じわじわとHiHi Jetsが侵食を始めてる…

 

 

 

8月

夏のハイドレンジアがリリース!

初めてシングルをいっぱい買いました。

と言っても3形態×4セットという大学生の限界の量でしたが…

せっかくなので、いつもお世話になってるオタクに配りました!

ジャにのちゃんねるの夏休みキャンプも有難い供給でしたね…

 

 

 

9月

さあ、ここからが本番です。

結局HiHi Jetsに沼落ちしてしまったので、少年たちにちゃっかり足を運び、赤シャツ、DREAM BOYSとSexy Zoneの舞台ラッシュにも行けまして、過去一の鬱舞台Birdlandも観劇しました。

毎週ジャニーズに会う生活送ってたのヤバかったな〜と思いましたね、流石に。

ファンミもあったし、みんな働きすぎだよ…ありがとね…

そしてなんということでしょう。

ここに来て7 MEN 侍とやらが気になり始めるんですよ。

DREAM BOYSのときは、嶺亜さんの顔綺麗だな〜ぐらいで呑気に眺めていたのに…

YouTubeを漁ってはズブズブと沼落ちする生活を続けていました…

 

 

 

10月

さてさて、1日からブライトン・ビーチ回顧録を観劇して10月が始まりますが。

なんと、月末には本髙克樹と今野大輝が主演を務めるロビンに行ってるんですよね。

もう7 MEN 侍のオタクになったことは認めましたが、嶺亜担なんです、俺は。

早速他担の舞台に足を運んでるの、なんで?

まあでも普通に内容が面白そうだと思ったし、実際めちゃくちゃ好きな舞台だったので良かったんですけどね…?

一生ロビンの話しかできないオタクが出来上がってしまいました。

ちなみにロビンは2回入ったんですけど、2回目は昼にロビン、夜にNEWSIESというハードスケジュールをこなしました。

普通に感情が忙しくて死ぬかと。

あまり舞台のはしごはしない方がいいなと学んだ10月でした…

 

 

 

11月

現場ラッシュが落ち着き、改めて7 MEN 侍の解像度を上げる期間となった11月。

そしてここで、りねぽんというコンビを発掘してしまうんですね。

本髙克樹さんのシンメ発言とお化け屋敷ドライブと苺朝食鑑賞の全てが刺さってしまったらしく、この頃からりねぽんツイートが増えた。

 

(参照)

本髙克樹「潜在能力テスト2時間SP」よる19時から出演します | ISLAND TV

7 MEN 侍【ドッキリで爆笑】ドライブインお化け屋敷! - YouTube

本髙克樹、菅田琳寧「#StrawberryBreakfast_SixTONES 見た!」 | ISLAND TV

 

もちろんぽんれあとかれあたいとか嶺亜さんのコンビも好きだけど、ドンピシャコンビがまさかのここだったんですね〜

テゴマス、ふまけんに続く好きコンビを発見した季節でした…

 

 

 

12月

ここで初めて7 MEN 侍担としての自我を持って7 MEN 侍の現場に行きました!

ジャニーズ伝説、本当に良かった…

A.B.C-Z兄さんに初めてお会いしたんですけど、舞台上の安定感と存在感が凄くてマジで惚れた。

金髪の嶺亜さんがキラッキラで、改めて「自担だ…」って思ったよね。

そしてそして、私事ではありますが20歳の誕生日という記念すべき日を東京ドームで過ごすことができました!

ありがとうジャニーズ事務所!!!!!

とにかくジャニーズがいっぱいいて目が足りなかったのと、松本潤の演出力がエグくて…

あまりにも "Johnny's Festival" でしたね。

素敵な現場納めになりました。

 

 

 

 

 

と、まあこんな感じで…

Jr.にも手を広げながら、充実したオタクライフが過ごせた1年でした!

やっぱりジャニーズに生かされてるなと実感しましたね…

2022年もお世話になる予定なので、よろしくお願いしまぁぁぁぁぁす!!!!!

鹿肉とエールビール

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10月24日。

初めて、音楽朗読劇というものを観てきました。本髙克樹くんと今野大輝くんのコンビで昨年も「幸福王子」という作品を上演していたらしく、その第二弾となったのが今回の「ロビン」。音楽朗読劇とはその名の通り"音楽"と"朗読劇"の融合を試みたスタイルで、ミュージカルともまた違う新しい形のエンターテイメントでした。この日、衝撃を受けて劇場を後にしたわたしはもう興奮状態で。

 

 

第一声がコレ。ほんとにやばいもの見ちゃったと思ったんだろうね。そしてこの日どころかしばらくロビンを引きずって生きて行くことになります。

 

 

YouTubeにてスポット映像が公開され、何度も繰り返し観ながら記憶を必死に辿りながらなんとかロビンに会いたい気持ちを抑え……

 

 

 

 

 

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られませんでした!!!!!!

 

完敗。俺の負けです。

当日券が買えてしまう環境が良くなかった。全然チケット取れる状態だったし。ということで観劇から4日後、何食わぬ顔して有楽町に降り立ちました。余談ですが、この日は京本大我くんの「NEWSIES」という舞台を元々観に行く予定だったので丁度いいかと思い(?)ハシゴしました。同じ有楽町だしいいかなって……

あと大阪が11月5日〜7日の4公演残ってるのかな?流石に遠征はできないので行きませんが、多分まだチケット買えるので気になる方は是非観て欲しい!

ということで、今回のブログは前半ネタバレ無しの布教ブログにしようかなと。後半は内容も含めた感想を書くので、ネタバレ踏みたくないよって方がいたらそこだけすっ飛ばしてくださいな。

 

 

 

 

 

冒頭でも言いましたが、朗読と音楽の二本柱で構成された舞台は新鮮でした。ライブにも近いところがあって、観客も参加型、即ち会場に足を踏み入れた瞬間からシャーウッドの森の仲間になります。本髙くん発信の「緑活動」により更に一体感が増してたので、ピアスとか髪飾りとか小さなものでも何かしら緑を取り入れると更に楽しいと思います!

歌の中や話の中で拍手を求められるタイミングも結構あるので、オペラグラス勢は首に掛けるとかしてすぐに両手が空くといいかも。拍手が小さいとロビンに怒られちゃうので。

キャストは4人とバンドメンバー。本髙くんと今野くんがロビンとジョンを演じて、ROLLYさんとカズマ・スパーキンさんは残りの役を演じます。ナレーターと会話劇で話が進む中、音楽が入ることで場面展開や効果音を表現できるというのが普通の朗読劇との大きな違い。歌詞の延長に台詞があり、台詞の延長に歌詞がある。超好きな構成。あくまで朗読劇なので、基本的に台詞は座って読まれます。身体の動きで大きく演じるのが舞台の醍醐味だとわたしは思ってますが、今回はそれが無い代わりに声色や言い回しで演技をしなくてはならない。難しいはずなのに、本髙くんも今野くんも声の使い分けや台詞と台詞の間が凄く良くてとても惹き込まれました。自分の観ているステージとは別に、脳内で語られるストーリーを想像しなくてはならない。本髙くんのブログにもありましたが、とても能動性を必要とする作品なので、それぞれの思い描くロビンやジョンがいる。恐らく誰一人としてわたしの想像するロビンやジョンの顔、背格好、雰囲気と全く同じものを想像する人はいないだろうと思ったらドキドキしますね。自分だけのロビンやジョンがいて、同じ会場で同じ舞台を観ているのに全く同じ話ではないところ。それがこの作品の見どころかなと思いました。

内容を伏せて書けるのはここまでかな。これ以降は内容を含めた感想を書くので「これから観るからネタバレは踏みたくない!」って方はここで閉じてくださいね。わたしの主観てんこもり感想を呼んでやってもいいよって方は続きをどうぞ!

 

 

 

 

 

まず最初にキャスト紹介があるんだけど、今野くんはこんぴー、本髙くんはぽんちゃんって紹介してくれました!可愛いね!あとは本髙くんのシルバーネイルとか、今野くんのハイヒールブーツとか、衣装ひとつひとつも良かった。曲のとき足元でリズム取ってノリノリな本髙くんと静かに聴き入る今野くんの差も最高でしたね。

さて、舞台はイングランドノッティンガム。シャーウッドの森に暮らしていた弓の名手であるロビン・フッドが主人公のストーリー。ロビンが弓で人を殺してしまう場面から始まり、シャーウッドの森に身を隠して暮らします。義賊として「困ってる人を助ける」「女と子供は傷つけない」と誓い、シャーウッドの森に集まった仲間を従えていく。そんな中出会うのがジョン・リトルという身長2m、体重100kgの大柄な男。そんな役を小柄な今野くんが演じるというギャップがまたいいし、朗読劇だからできるキャスティングでテンションが上がりますね!ロビンとジョンは橋をどちらが先に渡るかという些細なことで殴り合いを始めますが、負けたロビンは弓なら勝てたとリベンジを申し込みます。ここでロビンは土下座をして頼み込むんだけど、結構アドリブが入ってるぽいんだよね。一回目と二回目を比較したりレポを見たりする限りアドリブを入れてる場面が他にも何個かあって良かった!思わずクスッとしちゃうようなものが多くて、早く土下座しろと催促するジョンに向かって「小さな手でクルクルしやがって」みたいなこと言って悪態つくロビンが可愛かったね。ジョンの大男って設定ガン無視で今野くんに言ってるのよそれは。で、話を戻しますと、弓の対決ではロビンの圧勝。仲間にならないかというロビンの誘いにジョンは「お前は俺の兄貴だ」と言い、俺たちは義兄弟だと二人で歌います。ジョン・リトルだと名乗ると「そんなにデカいのにリトル?いっそのことリトルジョンにしろ!」とロビンが提案。「リトルジョン!リトルジョン!」とシャーウッドの森の仲間(観客)が手拍子で煽って、そこからリトルジョンと呼ばれることに。リトルジョンはロビンの右腕として、弟として共に行動するようになります。

その後、お尋ね者と言われるロビンをおびき寄せるために弓矢の大会が開かれることに。行けば捕らえられてしまうが行かなければ臆病者だと言われる。どうしたものかと悩みますが、ロビンはその大会に出向くことに。24日はスティッチ、28日はピカチュウの声真似をして、ロビンではなくジョックという名で身分を隠しながら大会に参加し見事優勝。モノマネして自分で笑っちゃってたし、会場も思わずクスクスしてました。毎公演違うモノマネだったらしい。景品を貰い、臆病者ではないと訴えるために「素敵な景品をありがとう」と当てつけの矢文を贈る、プライドが高くて負けず嫌いのロビン。リトルジョンとの出会いも負けず嫌いが故なので、ロビンのこの性格の描写は必須なんだなと思いました。

懸賞金を賭けられてあらゆる手でロビンを捕らえようとしている中、借金を抱えた騎士を助けるなど義賊として暮らすロビンたち。そこに、変装した獅子王リチャードがロビンに会うためシャーウッドの森を訪れます。リチャード王は、一度殺人を犯したもののその後は誰も殺していないと、ロビンに対してそこまで悪い印象を抱いていませんでした。リチャード王はロビンの自分への尊敬と忠誠心を聞き、自分の元に来ないかと身分を明かし持ち掛けます。リチャード様のためならこの暮らしを捨てても良いと、ロビンやリトルジョン、シャーウッドの森の仲間は皆リチャード王に着いて行くことに。「to London town〜」と歌って踊るロビンが本当に輝いていて、この舞台でいちばん美しいロビンが表現されていた気がする。しかしその美しさは永遠じゃなくて、曲の途中でプツリと音楽が止まり照明が落とされます。ここで、今野くんが「さて」と落ち着いたトーンで切り出すんです。

 

「この先も一緒にとは言わない。何故なら悲しい結末を話さなくてはならないから。ここで席を立って貰っても構わない。」

 

原作未履修のわたしは、これから待ち受けている鬱展開を知らされて本気で逃げ出そうかと。ここの切り替えが凄くしっかりしてて、もちろん立ち上がれる訳もなく、息もできずにただ語り続ける二人を見ることしかできなかった。

ロビンはリチャード王と共に戦に出向き、しばらくシャーウッドの森には帰ってくることができませんでした。殺人は一度きりだったロビンが、恐らくこのとき弓の使い手として沢山の人を殺したのではないかと。ちゃんとした描写は無かった気がするけど、戦に出向くってことはそういうことだと思うし。もちろんロビンは戦場で大活躍。ハンティングトン伯爵と呼ばれるようになり、戦士としての誇りを手に入れます。しかし、リチャード王が戦で命を落としてしまいジョン王が国を治めることに。その後ロビンはなんとか数日の休暇を貰ってシャーウッドの森に帰ります。皆で暮らしていた頃を思い出し角笛を吹いてみると、たまたま近くにいたリトルジョンがその音を聞きつけてロビンの元に駆け付けるんですよ。更に他の仲間も角笛の音を聞いて集まってきて……ロビンはハンティングトン伯爵の名を捨て、またこの森で暮らすことを決めます。やっぱりシャーウッドの森がロビンの性に合ってたんだろうね。ほとんどの仲間が森に帰ってきた頃、ジョン王はロビンを生死問わず連れ戻そうとシャーウッドの森に兵を送ります。以前リトルジョンが捕らえられたのを助けたとき、ロビンたちは倒せるはずの敵を見逃してやりました。しかし、このときロビンたちは敵を向かえ打つことにします。平和の象徴だったシャーウッドの森は血が流れる戦場に。リチャード王と共に戦場を経験したロビンは、シャーウッドの森に帰ってきたにも関わらず、あの頃のロビンに戻ることも、あの頃のシャーウッドの森を取り戻すこともできなかったのです。なんともやるせない展開……

無事に敵を蹴散らしたものの、仲間を失った苦しみからロビンは何日も熱を出してしまいます。人の上に立つ者としての責任感もあったと思う。なかなか回復しないロビンは、以前から良くしている医学を学んでいた従兄弟の元に行くこと、森を離れることを決意します。リトルジョンを連れて従兄弟の元に訪れ、治療して欲しいと頼みますが、従兄弟はジョン王の敵に回りたくないとロビンのことを裏切ります。もうここが酷くて苦しいんだけど、塔の最上階に連れて行き、治療のためと言ってリトルジョンを引き離し、動脈を切って出血させたまま部屋に閉じ込めるんですよ。動脈って酸素を身体に運ぶ血管だよ?医者としての知識があって故意的に動脈を切るんだよ?しかも相手は親族。こんな残酷なことがあっていいのかと。どこに行っても負けなかったロビンが、身内に殺されてたまるかと。赤に染まった照明が更に心をザワつかせて、誰もが目を逸らしたくなった場面。

何かがおかしいと気が付いたロビンは最後の力を振り絞って角笛を吹きます。その音を聞きつけたリトルジョンは、無理矢理扉を開いて塔に乗り込みロビンの元へ。やっとのことで辿り着くと、力なく壁に寄りかかるロビンの姿がリトルジョンの視界に入る。ここで自分のした罪の重さに気が付いた従兄弟が顔を真っ青にしたという描写があって、赤との対比で更にロビンの命の危機を示しているような気がした。慌てて止血処置を施し、リトルジョンは修道女たちにこの部屋を出て行けと威嚇します。

ベッドに寝かせられたロビンはリトルジョンに森が見たいと頼む。ここからシャーウッドの森は見えないとリトルジョンが言うと、森が見たいんだとロビンが言う。抱き起こされたロビンは弓を渡して欲しいと頼み、「この矢が落ちたところに自分の墓を建てて欲しい」と言う。リトルジョンは「また一緒に森を走り回れるようになる」と諦めていなかったが、ロビンは自分の死を受け入れた様子で弓を引く。矢を放ったロビンは静かに腕を落とし、そのときリトルジョンには羽のついた矢のようにロビンから何かが飛び去るのを感じた。

ここでロビンの魂を矢に例えたところが綺麗で残酷だなって。初めて人を殺してしまったのも、リトルジョンと義兄弟としてここまで支え合って来たのも、シャーウッドの森の仲間と暮らしていたのも、リチャード王と共に戦ったのも、全て弓矢があってこそだった。ロビンの象徴とも言えるそれが、魂として表現されてしまうことにどうしようもなく苦しくなった。シャーウッドの森を離れる度にロビンの身に不幸が訪れるのも、一種の呪いのような気がしてきた。そしてリトルジョンは静かに部屋を出ると「あの部屋には誰も近付くな、近付いたらこの建物を粉々にする」と修道女たちに釘を刺します。本当は今にでも復讐したかったが、女と子供を傷つけないというロビンとの誓いを守り、「俺は本気だからな」と言ってリトルジョンは森の中に吸い込まれて行きます。

最後のシーン。正直咀嚼しきれてないんだけど、音楽が奏でられる中、ロビンは客席に背中を向けていてリトルジョンは客席の方を向きしゃがみ込んでるの。そこからお互い上手と下手を向いて背中合わせになり、最後は向かい合って近付き抱き合う。ロビンが背中を向けていたのは、この世にもういないことを示していたのかな。抱き合ったのは、リトルジョンも死んで天国で再会したとも捉えられるし、ロビンが死んでも二人の絆は途絶えず生き残ったリトルジョンを支えていたとも捉えられるんだよね。でも、リトルジョンが捕らえられたのを助けたときにロビンは「お前が死んだら俺も死ぬ」って言ったんだよね。だからリトルジョンが後を追ったと考えてもいいかなと。二人は義兄弟どころかお互いを片割れとしていた節があるように思えたから。

冒頭でナレーターとして二人がロビン・フッドの伝説を語るんだけど、最後に同じ台詞を言うのね。全部は覚えられなかったけど「ヘンリー二世がイングランドを治めていた頃」で始まって「ロビンたちは足りないものもなく暮らしていた」みたいな感じかな。ロビンとリトルジョンのことが今日まで語り継がれてきたこと、二人がシャーウッドの森で幸せに暮らしていた過去は揺るがないことを訴えると同時に、それが失われてしまったことを改めて突き付けられたようなラストシーンで幕を閉じました。

 

 

 

 

 

このブログを書いている間もずっと苦しくて、多分わたしはこれから何年もロビンのこと引き摺って生きていくと思う……(激重)余白がいっぱい与えられて、自分で考えながら進まなきゃいけない作品だったから、余計にダメージも大きいんだよね。自分で作り上げたロビンを最後は自分で壊さなきゃいけない。苦しすぎる。しばらくは亡霊のようにロビンの名を呼ぶだろうし、緑を見る度に思い出すだろうけど、暖かい目で見守ってあげてください。

本髙くんと今野くん、キャストとバンドメンバーの皆さん、素敵な作品ありがとうございました。ROCK READINGの第3弾も楽しみにしてます!