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回顧録の回顧録

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10月1日。

舞台週間がここで一旦落ち着きますが、ラストを飾ったのは勝利くんのブライトン・ビーチ回顧録でした!本当に有難いことに自名義やら友達名義やらカード枠やらでいっぱい舞台に行けたので、記念に今回も記録しておこうと思います。あくまで自分用の記録ブログとして書き残して置くので、覗き見程度に読んでください…

 

 

 

 

 

とにかく全体を通して、勝利くん演じるユージンがまあ可愛い。末っ子特有の憎めない奴が前面に出てて、妹がいる身としても"わかる"シーンが沢山でしたね。無邪気でハチャメチャだけど周りをよく見てるとか、勝利くん自身も末っ子だから通じる部分がありそうだなと思いながら観てました。それぞれの登場人物の事情とか、どういう状況なのかとか、シーンごとにユージンのセリフとして解説してくれるので予習無しでもめちゃくちゃ見やすい作品でした。所々でユージンの心の声であり客席に語りかけるような言い回しがあるのは舞台ならではの演出というか、ドラマとか映画とは違った表現だよなと。だから舞台が好きなんですよね。ナマモノだし。二度と同じ演技が観れないところもとても好き。東京公演が終わる2日前かな?まあとにかく後半の日程だったので、多分回数を重ねるうちにここの演技は変わっていってるんだろうな〜とか考えてみたり。勝利くんも結構遊び心があるタイプだと思ってるので、あと5公演ぐらいは観劇してみたいところでした…

この作品は全体を通して家族のお話が主軸になっているのかなと思ったんですけど、こういうお話は特に刺さってしまうので…カーテンコールは大号泣しました…マスクしてて良かった…金銭的にもギリギリで、あっちこっちで問題が起きて、心も身体もボロボロで、世界のあちこちで戦争が起きていて。もう心臓が痛いよ…ユージンの下ネタが救いでした…

ノーラが夢と将来と色んなことに天秤をかけなきゃいけないときなんてもう、心臓が締め付けられて死ぬかと思った。妹のローリーのこともあって、普段はワガママを言えなかったんだと思うの。母親に「妹ばかり可愛がられている」と不満を言うシーンとか、めちゃくちゃ共感した。そうなんだよね、そう見えちゃうんだよね。でもそういうときの甘え方とかわかんないんだよ、そういうもんだからしょうがない。これ世の中の長女みんな共感できるのでは?と思ってたんだけどどうだろう。もちろん下の子だって苦労はしているんだろうけど、同じ立場としてノーラの肩を持ちたくなっちゃうもんなんですよ。色々と気にして諦めたものも多かっただろうに、やっとのことで手に入れた夢へのチャンスすら掴めないなんて、なんとか救ってあげられなかったんだろうか…う〜ん…難しいね、人生って。ユージンの母親であるケイトも途中で感情が爆発してしまうシーンがあるけど、これもまたわたしはケイト側の気持ちだから、違う視点での、妹側からの感想も聞いてみたいですね。

個人的にユージンとスタンリーのシーンはどこも好き。ユージンにとってスタンリーは憧れのお兄ちゃんなんだろうなってのが伝わってきて、愛おしさカンストしました。可愛い。スタンリーが家を出ると決意したとき、唯一その事実をユージンにだけ伝えたこともまたグッとくるんですよね。多分わたしもあの立場になったら妹にだけ話したくなるかも。なにより金メダルのところが好き。スタンリーにとっては記憶の片隅にあるかないか程度なんだけど、弟のユージンはそれを大事に取っておいてるの。なんかこう、"憧れの兄"を大切にしてるユージンが健気なんだよ。スタンリー自身はそこまで褒められたことじゃないと思ってるんだけど、それすらも大切にしてくれるユージンがもういい子すぎて、いま文章に書き起こしてても感動しちゃう。もうここら辺とか大号泣してたから、もっとちゃんと見たかったんだよね。もう1回見ても泣いちゃうと思うんだけど。スタンリーが「お前は俺と違って頭がいいから大学に行け」って言うの、本当に苦しかった。だってかっこよすぎるじゃん、そんなの。自分が苦労してきたから弟には苦労して欲しくないって思いがあって自信を持たせてくれる言葉なんだけど、憧れの兄だと慕ってくれている弟の前で自分のこと過小評価しないでって辛くなった。それでも、そんなことないよって言ってくれるユージンが弟で良かったよ…素敵な兄弟だ…でもやっぱり女の子の裸で盛り上がれちゃうところとか最高だし。スタンリーが帰ってきたとき、いちばん最初に会えた家族がユージンだったのも良かったな。ちょっと泣きすぎて記憶があやふやなんだけど、たしかスタンリーが出ていったあとユージンが親に事情を説明したんだよね。そういうところもユージンの優しさというか愛おしい部分で、帰ってきて欲しいんだろうなとか寂しいんだろうなとか思ったら舞台に登って抱き締めたくなっちゃった。というか最後まで舞台に手を伸ばさなかった自分偉すぎるな。あんな可愛い子が目の前にいたのに。

なんとか家庭の事情は丸く(?)収まるんだけど、戦争は終わってはくれないし、まだまだ苦しい状況は続くだろうし、世知辛い世の中だよな。それでもこうやってどうにか乗り越えてきたユージンたち家族を見て元気を貰えましたとさ。

 

 

 

 

 

という訳で主観たっぷりの感想ですが、他の解釈もいっぱい聞いてみたいなと思ったので是非観劇したオタクはご一報のほどよろしくお願いします。本当に最高だったから、いまからでも京都に飛んで行きたいぐらい。最後まで無事に完走できますように!

 

スタンリーは俺と結婚しような!!